ちょっとした壁紙の張替えなどから大規模な増・改築まで、リフォームは広い範囲の施工を指します。
リフォームを行う動機としても、白蟻から受けた被害の修理、雨漏れの補修工事など簡単なリフォームから、老朽化から守るためや耐震性を向上させるための建物の補強工事・キッチンや浴室などの設備を新しくする工事・間取りの変更・バリアフリー化のための工事・子供家族が同居することで二世帯対応のための工事などがありますので、その種類別・動機別にリフォームを計画していく必要があるでしょう。
ここでは、リフォームを大きな種類別に分けて簡単に説明します。
増築:既存の建物に新たに部屋を加えたり建て増しするなどの、建物の床面積を増やす施工全般を指します。
改築:建物の床面積は変わらずに、部屋のレイアウト等を変える施工を行うことです。リビングを広くしたり、クローゼットや収納を作り付けたり、また1部屋だったところを2つに分けるなどのリフォーム工事を指します。これらは柱、壁などの構造体に強度に問題がない範囲で手を入れる施工となります。
改装:柱や壁などの構造体は変えず、内外装の模様替えを行うことです。一般的なものとして、壁紙・床材の張替えなどが挙げられます。
修理:屋根や外壁の塗り替えたり、キッチンや浴室等設備の修繕などを指します。
大まかなスケジュールは、以下のようになります。
1.リフォーム内容の決定
当然のことですが、何の目的でリフォームを行うのか明確にしましょう。ご家族1人ひとりが感じている不満やリフォームに対する要望をしっかり出し合います。その上で、リフォームしたい箇所の優先順位を考えていくとスムーズに事が運びます。
また、雑誌を見たり知人のリフォーム済み住宅を見せてもらったりして、リフォームの情報収集もしておけば、そこからもリフォームのヒントを得られるかもしれません。
2.資金計画を立てる
おおまかな予算を想定してください。いくら支払えるのか無理のない資金計画を立てること、収集した情報などから工事代金などの世間相場を把握し、およそその金額で可能なのかの目安をつけるといいと思います。もちろん、実際に見積りを行えば大きく金額が変わることもありますが、資金計画を業者に伝えることで、その範囲内で可能な最善策を検討してもらえるでしょう。
また、リフォームの場合の問題として、実際に床や壁を開けてみないと内部の状況が分からないことが多く、柱が腐っていたり、他の欠陥があったりした場合に追加の補強工事が必要になることも少なくありません。多少のお金の余裕をみて業者に伝えるのがいいかもしれません。
3.依頼業者選び&見積り
リフォームの場所や規模を考慮して、適切な業者を選ぶことが大切です。
信頼できるリフォーム業者を探す際に、
などをチェックすると良いと思います。
4.契約&工事へ
依頼業者が決まると、次は契約です。契約は必ず書面で取り交わすことが大切です。後々のリスクを回避するためにも、口約束だけで済ませることはないようにしてください。
工事中も現場を頻繁に見せてもらい、リフォーム状況を把握すると共に、不安な点や疑問があればその場で解決していくことをお勧めします。
5.完了&引渡し
工事が完了したら竣工検査を行って、引渡しとなります。
引渡しを受けるときは、会社の人に立ち会ってもらい、図面通りできているか、仕様書通りに仕上がっているかなどを図面や仕様書と照らし合わせて丁寧にチェックして下さい。
この際、図面と違っていたり手直しが必要な場所が見つかった場合は、きちんと直してもらうことが必要です。